ペダリスト宣言!―40歳からの自転車快楽主義

カテゴリ : 
自転車書籍 » エッセイ・ガイド
執筆 : 
2011/12/2

ぺダリスト宣言!―40歳からの自転車快楽主義

◆おすすめ度:★★★☆☆3=銀輪の覇者とあわせて読みたい

「銀輪の覇者」の著者が書いた自転車のすすめ
40歳を過ぎて自転車に目覚めた著者は自転車に乗る自分を、ペダリストと宣言する。
自転車へのこだわりから、自転車を通しての環境問題までを論ずる

第1章、第2章は、40歳になってから自転車を再開した著者の話と、自転車の装備や自転車で旅をしようというよくある話。
装備や乗り方の話はともあれ、著者の自転車旅の感激は伝わってくる。


「自転車の旅は、脳ではなく肉体が記憶する。

第3章は自転車についてのあれこれ。
最初の自転車「ドライジーネ」の話はよくありがちだが、この著者だけに、 銀輪の覇者にも出てきた、明治時代に行われていた日本のロードレースの話はやはり興味深い。


僕は自転車をチャリとかチャリンコとは呼ばない。
チャリは語感が厭だ。それだけの理由だ。

第4章以降は、自転車を通じて、交通問題やふるさとのまちづくり、ひいては地球環境問題へと発展していく。
最後は少し力が入りすぎているかなと感じるきらいもあるが、 盛岡に住む著者のまちづくり活動の話など、実際に活動している人ならではの言葉には、伝わるものがある。


自転車はまさに最小限の消費で、最大限の幸福を与えてくれる。

新書で、軽い語り口の文章は読みやすい。
たくさん本の引用が登場するので、自転車関係書籍のインデックスにもなる。

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