自転車スローライド―昔と未来の風景へ

カテゴリ : 
自転車書籍 » エッセイ・ガイド
執筆 : 
2011/11/4
◆おすすめ度:★★★☆☆3=コースガイドは必要ないというサイクリストに読んで欲しい

丹沢、奥多摩などサイクリストならおなじみの場所が出てくる。
といっても本書は、コースガイドでもなければ、ツーリング随筆でもない。

きれいに舗装された道はロードバイクでとても走りやすく、気持ちがいい。
しかし、道が出来たことで失われるものもある。

丹沢の稜線にブナ林の帯を再生する人たち、アサザを植えて霞ヶ浦を再生する人々

普段自分たちが走っている場所で、こんな活動をしている人たちがいるんだ、ということを知り、
自分には何が出来るのだろう、という気持ちになった。
色々なところを走っていて、もうコースガイドは必要ない。という人たちにこそ読んで欲しい

とはいえ、単に説教くさい話という訳ではない。
実を言えば読み始めてすぐに「外してしまった」と思ったのだが、読み進めるにつれて興味をそそられていった。

自転車の楽しみは、少なからず自然の豊かな恵みが織り成す景色の中にあるのだと思う
いま走っている風景が、何年か後には全然変わってしまっているかもしれない。
皆がそんな事を少しでも考えて、自然との共生に想いを馳せれば
この大切な自然を守っていくことが出来るかも知れない。

KNT
  • コメント (0)
  • トラックバック (0)

コメントの投稿

お気軽にコメントください : 投稿されたコメントは承認後に表示されます