自転車で痩せた人

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執筆 : 
2010/10/16

自転車で痩せた人

◆おすすめ度:★★★☆☆3=いくつになっても自転車ははじめられる

SF作家 高千穂遥氏の書いた自転車ダイエット(?)の本


健康に不安があり、家にいても居場所がない。
そういう人に、わたしはスポーツ自転車に乗ることを強く勧めたい。

50歳になった頃、血液検査の数値が予想外に悪くなり、生活習慣病の一歩手前と診断された著者は、疋田智さんの「自転車生活の愉しみ」を読んで、自転車に乗ることにしたという。
すぐに近所の自転車ショップでブリヂストンのクロスバイクを買ったが、物足りず、神金自転車商会でスポルティーフを注文するも飽き足らず、TREK 5500を購入する。


ロードバイクだ。クロスバイク、スポルティーフと乗り継いで、
ようやくわたしは自分が何に乗りたかったのかがわかった。
(..中略..)
わたしはスキーでも競技用のトレーニングをおこなってきた。
(..中略..)
そういうスポーツとの接し方が、わたしの理想とするものだった。

高千穂さんは修行僧のような人だ。
毎日多摩サイを走ることを自分に課し、同じコースを走り続けるのはストイックなようにも見え、自転車って楽しい!という感じはあまり伝わってこない。
しかしこれは、筆者が自転車を楽しんでいないということではなく、こういう楽しみ方なのだということだ。
トレーニングをするといってもレースに出て誰かと争うわけではなく、純粋にトレーニング自体を楽しむ。
筆者と同じ嗜好を持つ人にとっては、非常に参考になるのではないだろうか。 とはいえ、その嗜好を押し付けるわけではなく、「わたしはこんな風に楽しんでいるけれど、自転車の楽しみ方は色々あるからね」という感じが伝わってきて、誰でも気分よく読むことができると思う。

中山蛙氏のイラストでタイヤや自転車の種類が解説されているのが可愛らしい。
巻末にはお勧めの本やネットのショップやサイトの情報などが載っている。

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