鉄道で広がる自転車の旅

カテゴリ : 
自転車書籍 » 地図・コースガイド
執筆 : 
2010/9/7

鉄道で広がる自転車の旅

◆おすすめ度:★★★☆☆3=鉄になれば輪行の旅はもっと楽しい?

自転車で一日に100kmも走ることができる健脚の持ち主だとしても、東京から往復するとしたら、半径50kmの範囲から出ることができない。
見慣れた道を繰り返し走ることと、初めての道を走ることのどちらが楽しいサイクリングか?
もし後者だと思うのなら本書を読んで輪行を実践してみよう。

前半の第1章は輪行をするためのスポーツ自転車の選び方、輪行袋を使った輪行の基本について。
続く第2章では輪行のノウハウや持って行くべきアイテムなどが紹介されている。

自転車の輪行袋へのしまい方などは、写真が豊富な自転車雑誌の特集のほうがわかりやすいかもしれないが、輪行のノウハウやマナーなどは、本書のような書籍のほうが学びやすいだろう。

後半の第3章では輪行の計画の立て方として、時刻表の読み方や飛行機による輪行などが紹介され
最後の第4章では、極上の輪行旅5つが紹介されている。

筆者が「自転車生活」の編集長を務めていたこともあり、どこかのムックで見たことのあるようなコースが紹介されている。
これらについては 絹代さんファンならずとも、写真入りの 自転車と行ってきます! (エイムック 1812 自転車生活)自転車と旅しよう! (えい文庫 180) を選んだほうが良いという人も多いかもしれない
しかし文章中心の本書には、より想像力を掻き立てられるものがあるだろう。
また、ムックの舞台裏話としてあわせて読むという手もあるかもしれない...

本書は新書だが、写真や図版が多く取り入れられていて読みやすい。
コースの選択は多分に鉄分の多さによって決められている感があり、その方面に興味のない人にとっては、いささか引き気味にならざるを得ないが、本書の趣旨から言えば仕方のないところであろう

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