自転車少年記

カテゴリ : 
自転車書籍 » 小説
執筆 : 
2009/8/15
◆おすすめ度:★★★★★5=自転車を通してふたりの少年の成長を描いた自転車青春小説

4歳ではじめて自転車に乗れた昇平は、そのときにかけがえのない友達、草太と出会った。
二人は特訓山で坂を下る特訓をし、海まで自転車で冒険をする。
それから二十数年に渡る二人の少年の成長を描いた、長編自転車青春小説だ。

昇平、草太、奏、伸男...
登場人物それぞれがとても魅力的に生き生きと描かれていて、とても長い話なのだが、最後まで飽きさせない。

なんといっても、草太が八王子から日本海まで走っていく下りがたまらない。
そしてそれを受けて実施される八海ラリー。
途中に挿入される奏や伸男の話も丁度良いアクセントになって、若者たちの成長をみずみずしく描き出している。

自転車に乗ると、なぜだかどこまでもどこまでも走り続けたくなってしまう。
そんな、子供でも大人でも変わらない気持ちが見事に表現されている。

太平洋から日本海まで自転車で走ってみたい。
という気持ちになること間違いない。

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SKR
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